洋書は英文学を読むな!

「洋書が読みたいけど難しくて。」「どの洋書を読めばいいのかわからない。」そんなあなたにオススメ! 超簡単に洋書が読める【世界文学の英訳を読み比べる読書法】を紹介します。

洋書は【英文学を読むな】!

とりあえず、結論から書きます。

 

洋書が読めるようになるには、

 

英文学を読むな!

 

世界文学の英訳を読め!

 

一つの小説に対して、複数の英訳があるものを読め!

 

具体例は、

 

罪と罰

カラマーゾフの兄弟

戦争と平和

レ・ミゼラブル

ドン・キホーテ

源氏物語

 

以上が結論です。

 

これから下は、補足なので、暇な人は読んでください。

 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

僕の持論です。

 

洋書が読めるようになりたければ、英文学を読んではいけない

 

マジです。

 

英文学なんて読んじゃダメ。

 

なぜか?

 

理由はシンプルです。

 

それは、、、【難しい】から!(笑)

 

だって、そうでしょ?

 

あなたも経験あると思います。

____________________

英文学のペーパーバックを買う。

 ↓

あまりの難しさに、数ページで投げ出す。

 ↓

本棚の肥やしに。

 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

僕も同じでした。

 

読めもしない本を買ってきては、挫折。

 

それの繰り返し。

 

かといって、語彙制限のかかった本を読むのはプライドが許さない。

 

ネイティブ向けの本が読みたい。

 

でも、自分の英語力では、無理。

 

「どうすれば洋書が読めるようになるんだろう?」

 

ずっとそう悩んでいました。

 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

しかし、それを解決する【裏技】を発見しました。

 

 

それは、

 

英語以外の言語で書かれた小説の英訳を、一作品に対して複数入手し読み比べる。

 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

ピンとこないと思うので、説明しましょう。

 

キッカケは聖書でした。

 

僕は、英語学習の為に聖書を読んでいます。

 

英語で書かれた聖書は50種類以上あります。

 

僕はその中から4つを選んで読んでいました。

 

「なぜ、4つも読むの?」

 

と思うかもしれません。

 

理由は、4つ読むと【理解が深まる】からです。

 

じゃあ、なぜ、4つ読んだら理解が深まるのでしょうか?

 

それは、4つの聖書が、4つの別々の英語で書かれているからです。

 

「別々の英語って何?」

 

って思うでしょ?

 

今から説明しましょう。

 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

先ほど、英語で書かれた聖書は50種類ある、と書きました。

 

「なぜ、50種類もあるのか?」

 

それは、【訳し方の方針】が50通りあるからです。

 

元々、聖書はヘブライ語ギリシャ語で書かれました。

 

なので、英語の聖書は、ヘブライ語ギリシャ語から翻訳した【英訳】です。

 

キリスト教にはいろんな宗派があります。

 

 

カトリック」や「プロテスタント」とかです。

 

宗派によって聖書の解釈が微妙に違ったりします。

 

その「微妙な解釈の違い」が、

 

ヘブライ語ギリシャ語から翻訳される時に

 

「英訳の違い」として表れるんです。

 

聖書の内容は同じでも、

 

それを表現する語彙や文体が

 

違うんです。

 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

また、

 

「英語自体の読みやすさ」

 

に焦点をあてた聖書も数多くあります。

 

いままで、英語圏で長らく読まれてきた聖書はKJV(King James Version)です。

 

ドラマや映画で引用される聖書といえばKJVですね。

 

この英語が難しいんですよ。

 

この聖書は作られたのは、なんと、1611年。

 

400年も昔なんですね。

 

そんな400年前の英語は、現代の英語とは違うんです。

 

今では使わない単語があったり、文法も少し固いんですね。

 

そんな古い英語は、ネイティブでも読みにくい。

 

当然、

 

「聖書をもっと親しみやすいものにしよう!」

 

っていう運動が起こりました。

 

そして、今までの

 

ヘブライ語ギリシャ語に忠実な訳」から

 

ヘブライ語ギリシャ語に忠実に訳し、かつ、英語として読みやすい訳」

 

が生まれました。

 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

「宗派によって解釈が異なる英訳」

 

「読みやすさ重視の英訳」

 

こういうわけで、英語の聖書のバリエーションは豊富なんです。

 

 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

では次に、実際に「英訳聖書の違い」について見ていきましょう。

 

先ほど、「僕は聖書を4つ読んでいます」と書きました。

 

その4つとは、

 

New International Version (NIV)

New Living Translation (NLT)

Message (MSG) 

Good News Bible (GNB)

 

です。

 

それでは、それぞれの英語を比べます。

 

創世記(Genesis)の第一章の一文目です。

 

NIV  In the beginning God created the heavens and the earth.

 

NLT In the beginning God created the heavens and the earth.

 

MSG First this: God created the Heavens and Earth

 

GNB In the beginning, when God created the universe

 

このように並べてみると、違いが分かりますね。

 

偶然にも、最初の2つは全く同じでした。

 

しかし、後の2つの英語は、他のと比べると、

 

書き出し(First this)と、単語(the universe)が違いますね。

 

伝えている内容は同じなのに、それを表す言葉が違うんですね。

 

つまり、

 

異なる英訳聖書を読むことは、

 

サイコロ🎲を色んな面から見ること

 

と同じです。

 

多角的な読み方ができるので、理解が容易になるんです。

 

この多角的な読み方を、普通の読書に応用してみました。

 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

英文学を読むときに置き換えて考えてみましょう。

 

例えば、ヘミングウェイの「老人と海」を読むとします。

 

英語で書かれた「老人と海」は一つしかありません。

 

その一つとは、ヘミングウェイが書いたものです。

 

日本語訳を読めば、「老人と海」を2つ読んでいることになりますが、英語だけでなんとかしたいので、日本語訳は除きます。

 

したがって、英文学を読むときは、サイコロ🎲の一面しか見ていない状態です。

 

英語の上級者は、一面的な読み方でも大丈夫でしょう。

 

しかし、中級レベルの人はこのような読み方では、挫折します。

 

なので、中級者は一面的な読み方でなく、多角的な読み方が向いているんです。

 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

では、具体的にどの本を読めばいいのか?

 

聖書は退屈なので、除外。

 

英文学も除外。

 

すると、残りは、英文学以外ということになります。

 

最終的な答えとして、世界文学の英訳ということになります。

 

じゃあ、どの世界文学にすればいいのか?

 

その条件は、一つの作品に対し、複数の英訳があることです。

 

そんなに英訳された小説があるのか?

 

あるんです。

 

それは、出版されてから100年以上経ってもなお、名作と言われている小説です。

 

優れた作品なので、いろんな人が訳したがるんです。

 

具体的例をあげます。

 

題名の横に英訳の数を書きます。

 

罪と罰(4)

カラマーゾフの兄弟(4)

戦争と平和(3)

レ・ミゼラブル(3)

ドン・キホーテ(4)

源氏物語(3)

 

です。

 

他にも、世界文学で有名な小説はたくさんあります。

 

これらの、小説の英訳を複数入手して、読み比べる。

 

 

これが、洋書が読めるようになる最強の方法です。

 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

まとめです。

 

洋書が読めるようになるには、

 

英文学ではなく、

 

世界文学の英訳を複数読み比べろ!